みなさんVESTAXというDJ機器メーカーをご存知でしょうか?
ここ4、5年でDJを始めた方には馴染みがないと思います。
VESTAXはかつて日本が誇るDJ機器メーカーでした。
DJ用ミキサーの先駆けメーカーと言っても過言ではないと思います。
2014年に破産するまで、本当に数多くのヒット商品を生み出してきました。
また、とても探究心が強いというか、チャレンジ精神のある会社だったため他のメーカーにはまずない珍しい商品を発売することでも有名でした。
2005年くらいまでは本当に人気があったんですが、PCDJが普及し出したあたりから雲行きが怪しくなっていきました。
DJ用コントローラーやらも発売したんですが時代の波についていけず、2014年に破産。
今回はそんなVESTAXの大ヒット商品と、迷機とでも言うべき珍しい商品をを振り返って紹介していきます。
DJ用ミキサー”PMC-05Proシリーズ”
VESTAXの大大大ヒットミキサー。
HIPHOPのDJで知らない人はいないであろう、それくらい有名なミキサー。(10年前くらいは。若いDJさんは知らないでしょうが)
EQがHIとLOのみになっていてHIPHOPなどのクイックミックス用にできている。
たくさんの後継機種やカスタムモデルが発売された(恐らく合計20機種くらいはあると思います)。
ちなみに僕が高校生の頃、初めて購入したミキサーがこれです。(2000年代初頭)
当時はHIPHOPのDJならこれかテクニクスのSH-EX1200が定番でした。
DJ用ミキサー”PMC-20SL”
DJ KRUSHが愛用していたことで有名なサンプラー、デジタルディレイ付きミキサー。
DJ用の機能としてついているサンプラーがビートメイキングでよく使われていた。
サンプラーの出音が荒く太く、簡単にlofiな音質を作れる。
DJ用ミキサー”PMC-46”
ロータリーミキサーで非常に人気が出たモデル。
音質に定評があり、urei並みの音質とも言われています。
こちらも現在でも高値で取引されています。
このモデルの廉価盤としてPMC-26も発売されており、そちらも音質面で定評があります。
ポータブルターンテーブル”Handy trax USB”
恐らくVESTAX最後のヒット商品。
ポータブルターンテーブルなんですがPCとUSB接続でき、音源を録音できます。
実はこの機種、未だに人気があり、中古市場で結構高値で取引されています。
ターンテーブリスト向けターンテーブル”QFO”
Q-BERTと一緒に開発したターンテーブルでクロスフェーダーが搭載されたモデル。
ターンテーブリスト向けに開発されたターンテーブル。
また、極端に針飛びしにくくなっていてスクラッチプレイでの使用に特化している。
発売当初
と思ってしまった機種です。
この機種は色物機材として未だに人気があり、十万円前後で取引されています。
ターンテーブル”Controller one”
CDEFGHIJという音階ボタンが付いていて、押すとターンテーブルの回転スピードが変わります。
またMIDI端子が付いていてキーボードの演奏に応じてピッチ変更可能という謎機能も。
バトルブレイクスなどに入っているピー音で演奏できる為に開発されたターンテーブルみたいです。
これも相当購買層が限られてくると思うんですがそれでも発売するところがさすがVESTAXですね。
ディレイエフェクター”DDG-1”
デジタルディレイの名機。ダブのセレクター界隈で人気があったディレイ。
発売当初はあまり売れなかったようで生産完了になるのがとても早く、流通台数が少ないです。
未だに中古市場では二万円以上はします。
DJ用に作られた機材なので直感的な操作で荒くて変態な音を生成可能。
サンプラー”DSG-05”
PMC-20SLのサンプラー機能を単体の機材にしたもの。
これ個人的に気になってます。コンパクトだし音質相当荒いみたいなんで面白そう。
シンセサイザー”FADER BOARD”
shing02が開発に携わったシンセサイザー。
フェーダーの上げ下げでシンセを演奏できる珍しい機材。サンプリングも可能。
これも相当な謎機材ですね。
アイソレーター”DCR-1200”
VESTAX定番のアイソレーター。
ハウスDJにはおなじみですね。
このアイソレーターという商品自体を発売したのはVESTAXが最初と言われています。
簡単に言うとEQを更に強力にしたものです。
最後に
VESTAXの商品は本当に数が多いです。
僕も知らない物がまだまだあると思いますので見つけ次第紹介していきたいと思います。
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