最近、ビートメイカーの間で話題になっている電卓サイズの小型サンプラー
TEENAGE ENGINNERING PO-33 K.O!
気になってたんで購入しましたよ。
で、感想ですが
これ、マジで面白い。
なんといってもサイズ!
マジで電卓なので気軽に持ち運びできます。
これより小さいサンプラーは存在しません!
また、入力、出力端子がステレオミニ端子。
なのでスマホを接続してYOUTUBEを再生してサンプリングとかを外出先でも出来ちゃうんですよ。
もうどこでもビートメイキングできるわけです。
最近はDAWソフトのみでビートを作る方も多いと思いますがこういった機材でビートの土台を作って、その後DAWで作りこむってやり方も面白いかなーと思います。
こういったできることがが限られている機材って偶発的に何かが産まれることがあります。
例えばの話ですが、
SP-1200やMPC3000などの昔の機材って波形表示がないんですよ。
音源をチョップする時って自分の耳だけを頼りに編集して行くわけです。
今だったら波形が見えるので、
あ、これスネアっぽい波形だなとかわかるじゃないですか。
それが出来なかったんです。
自分の耳のみを頼りに編集して行くわけです。
この編集方法だとギリッギリのチックまで詰めることって不可能なんです。
そうすると聴覚上は綺麗にチョップしているが、
波形で見るとスタートポイントやエンドポイントに余分な隙間が入ったりするわけです。
これのおかげで偶発的に面白いグルーヴが産まれたりするわけです。(そんなに毎回うまく行くわけではないですよ。。)
話が大分それました。
そして、購入して色々操作してみて思ったのですが
マニュアルが死ぬほどわかりづらい!!
というわけで自分で使い方を調べてみましたので紹介します。
起動
電源ボタンは
ないです。
電池入れると電源が入ります。
また、一定時間ボタンを押さないと消費電力の少ないスリープモードになり、
画面には時刻と座ったキャラクターが表示されます。
(スリープ状態)
基本操作
bpm テンポの選択(80,120、140)
bpm+1〜16 マスターボリューム(1が最小、16が最大)
bpm+ノブA スイングの設定
bpm+ノブB 細いbpmの選択(60〜240)
record+1〜16 音源の録音
play シーケンスの再生、停止
write シーケンスの書き込み、解除
sound+1〜16 音源の選択
sound+write+1〜16 選択されている音源のコピー
record+sound 選択されている音源の削除
pattern+1〜16 シーケンスパターンの選択
pattern+record 選択されているシーケンスパターンの削除
pattern+write+1〜16 選択されているシーケンスパターンのコピー
録音
PO-33にはマイクが付いておりこの本体だけで録音できちゃいます。
RECORDボタンを押しながら1〜16のボタンのどれかを押し続けている間録音できます。
押していたボタンを離せば録音完了。
また、サンプリングされたデータは押していた1〜16のボタンにアサインされます。
すなわち、
音源は最大で16個取り込みが可能。
録音時間は全て合計で40秒まで。
またライン入力も付いているのでスマホやパソコンから録音することも可能です。
音源を入れることができるボタンは16個付いているわけですが
1〜8、9〜16は若干できることが違っています。
1〜8はMELODIC
サンプリングした音源が自動的に16音階に別れます。
ベース、ピアノなどを弾いてメロディが作りたいっていうときに便利です。
自分で音階を作るためのセクションです。
9〜16はDRUM
こっちはドラムや上ネタ用です。
録音された音源を長さに応じて均等に16分割にしてくれます。
自動的にCHOPしてくれるので、ドラムブレイクを録音してキックやスネアごとに分けてそれを弾いて新しいフレーズを作ったりできます。
録音した音源の編集
ピッチ
ボリューム
ハイパス、ローパスフィルター
レゾナンス
スタートポイント
エンドポイント
の六つが編集可能です。
音源の編集方法ですが、
soundボタンを押しながら編集したい音源の録音してある1〜16のボタンを押して音源を選択。
選択する際、音源がアサインされているボタンはLEDで赤く光ります。
その後、FXボタンを押すと右上にtri、ton、fleのどれかが表示されます。
tri、ton、fleとモードは三つあり、FXボタンを押すことによって調整できるパラメータの切り替えができます。
triはトリム調整。音源のスタート、エンドポイントを設定できる。ノブAでスタート、ノブBでエンドの調整。
tonはピッチとボリューム。ノブAでピッチ、ノブBでボリューム。
fleはハイパス、ローパスフィルター。ノブAでハイパス、ローパスフィルターのかかり具合、ノブBでレゾナンスの調整。
シーケンスの作成
writeボタンを押すと録音モードになります。
入力方法はリアルタイム入力とステップシーケンサー入力があります。
リアルタイム入力はシーケンスを再生した状態でwriteボタンを押しながら演奏して録音できます。
ステップシーケンサー入力はwriteボタンを押すと1〜16のボタンがグリッドとなり、それぞれボタンを押すとLEDが点灯、そのグリッドは書き込みされます。
9〜16のDRUMセクションに録音した音源に関して注意点があります。
例えばドラムブレイクを録音して1のボタンにキック、2のボタンにスネア、3のボタンにハイハットが入っているとします。
リアルタイム入力に関しては1、3、2、1、3、2、とテンポよく押せばキック、ハイハット、スネアと入力できます。
ステップシーケンサー入力の際、soundボタンで音源を選んだ後、さらにシーケンス入力する1〜16のボタンを押す必要があります。ハイハットを入力したいのであれば録音モードにする前に2のボタンを一度押しておく必要があります。
また、po-33の同時発音可能数ですが
16です。
1〜16のボタンそれぞれ一音ずつで同時発音数16です。
melodicセクションにピアノ音源を入れコードを演奏したい、っていうのは出来ないです。
それをやる場合、
melodicセクションボタン1、2、3に同じ音を入れ同じタイミングでピッチをずらして発音させるというめんどくさいやり方になっちゃいます。
シーケンスパターンのプログラミング
シーケンスパターンは16個作れ、パターンはプラグラムできます。
例えば
パターン1を二回再生した後、パターン4を四回再生。
やり方は簡単です。
patternを押しながら再生したいように1〜16のボタンを押していくだけ。
上の例を作る場合
patternボタンを押しながら1を二回、4を二回押す。
これで完成。
再生するとパターンがプログラムされます。最後までいくと頭からまた再生されてプログラムがループします。
エフェクトのかけ方
PO-33にはエフェクトが15個付いており、リアルタイムにエフェクトをかけれます。
SP-404のようにライブでも使えそうな感じです。
シーケンスが再生されている時、FXボタンを押しながら1〜15のボタンを押すとそれぞれエフェクトがかかります。
録音モード中にエフェクトをかけるとエフェクトがシーケンスパターンに保存できます。
以上が基本的な使い方になります。
操作の参考にした動画も貼っておきます。
電卓サイズにしては素晴らしい完成度ではないんでしょうか。
teenage engineeringは触っていて楽しい機材ばかりですね。
ポケットオペレーターシリーズには今後も期待しています。
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