現在なくてはならない存在となったPCDJ。
たくさんのメーカーから色々なPCDJのソフトが出ていますが、
実際どれを買えばいいの?どれが一番いいの?
と悩む方、たくさんいらっしゃると思います。
そこで、今回はシェア率の高い四つのPCDJソフトのそれぞれの特徴を比較していきます。
ソフトとコントローラーの関係
初めてPDCJを買う、またはあんまり仕組みがわかっていないという方向けに、比較する前にPCDJ用のコントローラーとソフトの関係について軽く説明しておきます。(初心者じゃないよって方は読み飛ばしてください)
PCDJをするためには
コントローラー
と
ソフト
が必要となってきます。
大抵のPCDJ用コントローラーにはソフトが標準で付属していますが、中には自分でソフトを購入しなければいけないものもあります。
そして、それぞれのコントローラーには対応しているPCDJソフトがあります。
なので例えば、
と購入した後で自分が使いたいPCDJソフトには対応していないこともあり得るわけです。(厳密にいうとPCDJコントローラーはMIDIコントローラーなので設定してしまえば対応していないソフトでも使えるんですがこれは上級者向け)
当然の如く、PCDJソフトにはそれぞれメリット、デメリットがあります。
なのでコントローラーを購入する前に、まず自分が使いたいPCDJのソフトを決めておくと良いでしょう。
Serato DJ
世界でのシェア率No.1、PCDJをここまで広めた立役者。
hiphopやレゲエのDJが使っている印象が強いです。
元々は Serato Scratch Liveというソフトでした。
DVSを開発したのもSeratoです。
※DVSとは
デジタルバイナルシステムの略です。
アナログターンテーブルやCDJでPC上のデータファイルを操作可能にするシステム。
簡単に言うとDJをする時にレコードやCDを持っていく必要がなく、PCを持っていけばクラブでDJできちゃうよというシステム。データファイルをアナログターンテーブル上でスクラッチできたりするんです。
Serato DJにはSerato DJ liteという機能制限版とSerato DJ proの二種類あります。
特徴
・対応しているコントローラーの豊富さ
・現場での普及率は一番高い
・UIがとてもわかりやすいので直感で操作できる
・PITCH’N TIME DJという音質劣化を防ぐ拡張パックが使える
現場でのDJプレイを考えるのであれば普及率の高さから間違いなくserato DJでしょう。
大抵のクラブには使えるシステムが常設してあります。
PITCH’N TIME DJはピッチを変更すると生じる音質劣化を最小まで抑えてくれる拡張パック。
他社のソフトと比べると音質の差は歴然です。
rekordbox dj
Pioneer DJが発売しているPCDJソフト。元々は音源管理ソフトでしたが、どんどんと機能が追加され今では立派なPCDJ用ソフトに。ここ三、四年でSerato DJにも遜色ないPCDJソフトになってきました。
Pioneer DJのPCDJ用コントローラーはラインナップが多く、また非常に作りもしっかりして人気があります。
コントローラーの人気のおかげでシェアが上がっているイメージも強いです。
特徴
・pioneer DJ製品との親和率の高さ
・付属エフェクトの豊富さ
・2019年秋からbeattport linkに対応
現在クラブだとpioneerのミキサーはスタンダードミキサーとして見かけることがとても多いです。このミキサーの近年のモデルにはDVS機能が標準装備されていて、ミキサーとPCを繋ぐだけでDVS機能が使えます。
クラブシーンでもどんどんシェア率が上がっているイメージです。
一番注目すべき点は今秋から始まるbeatport linkへの対応でしょう。
beatportはクラブミュージックに特化した超有名音源販売サイトです。
このbeatportが先日から始めた新サービスbeatport linkは簡単に言うと音源のストリーミング配信サービスです。(spotifyのような感じ)
料金は$14.99/月。spotifyよりちょっと高いくらい。
このbeatport linkがrekordboxで使えるようになるんです
要するにbeatportの音源を無制限・月額定額でDJプレイで使えるようになるんです。
beatportで取り扱っている音源ってクラブミュージックに特化していてspotifyやapple musicでないものも沢山あります。
これは大分目玉機能になっていくでしょう。今後の動きに要注目です。
djay pro 2
元はiphone、ipad用のDJアプリとして始まったdjay。
現在はPCDJ用のソフトも販売しています。(pro2は現在macのみで発売)
コントローラーとの抱き合わせ販売ではなく、ソフトのみの販売でどんどんシェアを伸ばしています。
特徴
・spotifyの音源がDJプレイで使用可能
・automix AI搭載
何と言ってもspotifyのストリーミング音源が使える点でしょう。自宅のみのDJでしたらdjayは本当にオススメ。
以前から叩かれていた音質面もpro 2だと改善されています。
automixはイントロ、アウトロ部分を自動認識氏し、EQやエフェクトまでも自動でかけてくれます。
対応コントローラーがまだまだ少ない点とDVSに対応していない点、Spotifyのオフラインモードが使えない点(通信できる環境が必要)さえどうにかなれば現場でも爆発的に普及しそうなんですけどね。
今後に期待のソフトです。
TRAKTOR DJ
Seratoと並んで昔から販売しているTraktorシリーズ。
四つ打ちの方が使っているイメージが強いです。
特徴
・remix deck搭載
・専用コントローラーの多さ
・native instruments製品との親和性
traktorはとにかく自由度の高いPCDJソフトです。
native instrumentsの他製品との親和性がとても高いです。
自分の演奏と組み合わせたり、パッドでのライブ演奏などと組み合わせた自由度の高いDJができます。
ライブにDJを組み込みたいだとか一風変わったトリッキーなDJをやりたい方にオススメです。
まとめ
他にも沢山ソフトはあるんですが今回は僕のオススメするPCDJソフトを四つ紹介しました。
現在は昔と比べると本当にお金をかけないでDJができるようになって来ていますね。(昔では考えられない。。)
みなさんが楽しいDJライフを送れることを願っています!
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