HIPHOPのビートメーカーにとってお馴染みのサンプラー、MPCシリーズ。
MPCでビートメイキングを始め、DAWソフトに移行したって方も少なくないでしょう。
僕自身MPC1000からビートメイキングを始め、色々な機材を経由してAbleton liveに移行しました。
DAWソフトに環境を移して僕自身も感じたことなんですが
DAWソフトのサンプラーって使いにくいんです。
出来ることが多すぎるんです。
Ableton liveを使い始めた頃はサンプルをCHOPするのにとても時間がかかったことを覚えています。
慣れてしまえばどうってことないんですけどねー。
色々な部分の使い勝手が違うわけですが、今回はAbleton liveのサンプラーの操作方法をMPCっぽくする方法です。
SKI BEATZ slicing presetをダウンロードする
まずこのプリセットをダウンロード。
Ski Beatz slicing preset
有名ビートメーカー、Ski Beatzが作ったプリセットです。
ダウンロードし終わったらこのファイルを開くとAbleton liveに自動的に読み込みされるのでこれで準備OK。
サンプルのスライス方法
まずスライスしたい音源をAUDIOファイルで開き、WARPマーカーを打っていきます。
音源を再生しながらスライスしたい部分をダブルクリックしてマーカーを打ちます。
WARPマーカーが打ち終わったら右クリックして”新規MIDIトラックへスライス”をクリック。
ここで音源のスライスの仕方を選択できます。
WARPマーカー以外にも拍数、一小節、Transientでもスライスできます。
今回はWARPマーカーでスライスするのでWARPマーカーを選択。
スライスプリセットはスライスする音源の切り方です。色々ありますがダウンロードした”SKIPRESET“を選択。
これでOKをクリックすると
音源がスライスされ新しくMIDIトラックが自動的に作られます。
これで音源はスライスされました。
もう既にキーボードにスライスが割り当てられているので音源を演奏できます。
パラメータ設定
色々と設定は変えれるんですが、今回はビートメーカーがよく使う基本的な設定を紹介します。
Volume
音量変更
Release
ここでサンプルの1ショット再生、note on再生の変更をします。再生したスライスをパッドを一回押して最後まで再生するか、パッドを押している間だけ再生するかの設定です。
60.00msだと1ショット、1.00msだとnote on再生です。
Voices
サンプルの同時発音数。
Transp
ピッチ変更。右隣のDetuneでピッチの微調整ができます。
番外編 SIMPLERを使ってスライスする
SIMPLERはABLETON LIVE10にアップデートされてからできることが増え、使い勝手がよくなり、サンプリング音源のスライスも簡単にできるようになりました。
SIMPLERを開き、スライスしたいサンプリング音源を読み込みます。
このままだと波形が小さくて見にくいので大きくしましょう。左上に三角形のマークがあるのでそれをクリック。
そうすると
バーン
めっちゃ見やすい
最初にSIMPLERのモードを変えます。
現在はCLASSICモードという読み込んだ音源に音階を付けて楽器のように弾けるモードになっていますのでそれをスライス再生モードに変更します。
変更すると
こんな画面に切り替わります。
青い線がいっぱい見えると思います。
これはサンプルが切れている位置です。
実はもう既にスライスされていて、キーボードに割り当てられてるんですが、ソフトが波形の大きい部分を自動で読み取ってスライスしているだけです。
では自分でスライスしていきましょう。
Slice ByというパラメータをManualに変更します。
波形の切りたい部分をダブルクリックすると音源がスライスされ、MIDIキーボードの一番下から順次アサインされていきます。
スタートポイントはマウスで微調整できます。
以上です。
このプリセットはHIPHOPのビートメーカー用に作られた物なのでとても使い勝手がいいです。
MASCHINEなどのサンプリング用MIDIコントローラーを購入する前にこの方法を試してみてはどうでしょうか。これで結構やれちゃいますよ。
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